遺品整理は必要になる片付けのひとつです。
しかし、なかなか遺品整理が進まないことも見聞きします。
それは故人の思い入れが深い品々だからでしょう。思いにふけることになり、なかなか作業が捗らないこともあるようです。
遺品整理では注意したいことがいくつかあります。
それを知らずに始めてしまうとトラブルに進展する可能性もあるので、ここでしっかり情報を集めておき、後悔しない遺品整理を行いましょう。
遺品整理での注意点
トラブルを避けるためには、遺品整理を行う目的をはっきりとさせましょう。
あなたが全体の流れを把握しておかなければ、業者に依頼をしても遺品整理作業をする業者が困惑します。
まずは、目的をはっきりさせましょう。
財産分与のための金品を探したいのか、形見分けする品を見つけたいのか、処分方法が分からないものを処分してもらいたいのか、賃貸物件だったから部屋を空け渡すために遺品整理が必要になるなど、明確化しておきます。
遺品整理の業者を選ぶときの注意点
遺品整理はどうしても自分たちで作業をすると、手間も時間もかかってしまいます。
だからこそ、遺品整理を得意とする業者に依頼をするのですが、よく調べ、慎重に進めるようにしましょう。
遺品整理を請け負うのだから悪徳業者などは居ないというイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、善人な業者ばかりではありません。金品を騙し取ったり、大切な遺品を勝手に処分されてしまったり、故人の気持ちなど考えずに作業をする悪徳業者も少なからず居ると考えておきましょう。
依頼する側にも「選んだ責任」が存在します。
・見積もり内容が詳細か
・追加料金の発生がないか
・質問をしても嫌がらずに答えてくれるか
こうした内容をチェックしましょう。
また、見積もり内容の説明をはじめ、可能な限り複数人で説明を受けるようにしましょう。
大切な遺品が処分されたり、騙し取られたりしないためには、一人より複数人で関与します。
大切なモノについて
遺品整理で注意したいのは、大切なモノを捨てられてしまうことです。
そのためにもリストを作成しておきましょう。
遺品整理を専門にする業者は、相応の知見を持って遺品整理にあたっています。
しかし、一部の業者によっては仕分けの仕方が雑になりがちです。
また、故人の関係者には大切でも、他の人にはまったく価値がないと思われてしまうモノもあります。
どのような業者でも短時間にすべての遺品確認をするのは難しいものです。
遺品整理の現場でチェックができるように、あらかじめ、大切なモノのリストを作っておきます。
捨ててはならないモノを書き出しておきましょう。
事前に話し合いをしよう
注意すべきターゲットは業者だけではありません。
家族や親戚とのトラブルも少なからずあります。
特に、財産分与や生前整理などを考えている場合には注意したい内容です。
現金以外の品物に関しては平等に分割することが難しく、協議が必要にもなります。
遺品整理をしていて、株券やコレクションしていた骨董品などが出てきた場合、相続人や財産の調査が必要になります。
なかには、相続人同士で揉めることもあります。
話し合いをしてから遺品整理を始めなければ、「ネコババした」などの疑いを家族や親戚からかけられることもあります。
遺品整理で誰を立ち会わせるのかもポイントです。
また、弁護士さんや司法書士さんの協力のもとで行うのがオススメです。
そうした専門家を携えて作業をしてくれる遺品整理業者もいます。
費用はそれなりにかかりますが、トラブル回避あるいはトラブル対応がしっかりできます。